こんにちは。おかゆうです!
今回はアサーションについて紹介していきます。
あなたにはこんな悩みがないですか?
- 自分の言いたいことを人に伝えたい
- 対人ストレスなく、コミュニケーションを取りたい
人間である以上、生活していると必ずコミュニケーションは発生しますよね。
でも、コミュニケーションを取るときにストレスを軽減できれば最高じゃないですか?
今回はそんなストレスを軽減する技術、「アサーション」について紹介していきます。
この記事を読むとこんなメリットがあります。
- アサーションについての基礎知識を学べる
- アサーションの具体的な方法を知ることができる
ぜひ最後まで読んでみてください!
この記事は「図解 自分の気持ちをきちんと伝える技術」をもとに執筆しています。
アサーションについて

アサーションとは以下のようなことです。
アサーションとは・・・
自分の気持ちも相手の気持ちも大切にして、上手に言いたいことを伝え合うコミュニケーションのあり方
一方的に伝えるのではなく、我慢して伝えないことでもなく、自分の気持ちも相手の気持ちも大切にして、伝えることがポイントです。
まずコミュニケーションの重要性について解説します。
コミュニケーションの重要性について
人はコミュニケーションを取るとき、3つの機能が働いています。
- 情報を伝達する
- 気持ちや考えを変化させる
- 人間関係を作る
例えば、以下のような例を考えてください。

今朝、コップを割ってしまったんですよ・・・

それは大変でしたね・・・
AさんがBさんに相談するしたとき、「コップを割った」ことだけを聞かされるとBさんはいろいろ状況を想像します。
- 「ガラスのコップ?」
- 「コーヒーカップ?」
- 「朝ごはんの最中?」
- 「洗い物のとき?」
- 「落ち込んでいるけど、大切なコップ?」
- 「ケガはしていない?」 などなど
当たり前ですが、Aさんは「コップを割った」という事実だけを伝えても、Bさんにはどのような状況かわからないので、適切にコミュニケーションが取れないんですね。
だから、Aさんはどのような状況かを具体的に聞かないといけないですし、Bさんは自分の考えも合わせて伝えないといけません。
コミュニケーションのズレ
そしてお互いの認識が間違っていると、下記のような状況になってしまう可能性もあります。

今朝、コップを割ってしまったんですよ・・・
(ヨーロッパ土産の大事なコーヒーカップだったから、本当に残念だ・・・)

あわて者だなあw
(ほんとに注意が足りない人だな)
このように対応されると話を聞いてもらいたかったAさんは非常に不愉快な思いをしますし、Bさんも「何がまずかったんだ?」と混乱を招きます。
今後の人間関係にも溝が生まれる可能性があるので、自分と相手の考えをすり合わせていくコミュニケーションは本当に大事だと言えるでしょう。
3つの表現のタイプ
アサーションをするためには以下の3つの表現タイプを理解する必要があります。
わかりやすいようにドラえもんのキャラクターを交えて、それぞれ解説していきます。
- ノンアサーティブ(NA)
- アグレッシブ(AG)
- アサーティブ(A)
1.ノンアサーティブ(NA)
非主張的、受動的なコミュニケーション。
「私はOKではない、あなたはOK」という自分を押し殺して、相手の意見を聞くタイプ。
- 自己主張をしない(できない)
- 相手の立場や反応を気にしすぎ、自分の気持ちを表現しない
- 結果を恐れたり、卑屈に考えたりして、消極的な態度を取る
自己犠牲的で自分の感情を抑えるため、ストレスがかかり、心身に悪影響を及ぼします。
「ドラえもん」ではのび太に該当します。
2.アグレッシブ(AG)
攻撃的、一方的なコミュニケーション。
「私はOK、あなたはOKではない」という自分さえよければよいというタイプ。
- 相手の気持ちを考えずに、自分の意見や気持ちを一方的に言う
- 自分と違った主張を受け入れようとしない
- 威圧的な言動で相手を操作しようとしたり、理解させようとしたりする
相手にストレスをかけるため、人間関係がギクシャクしやすくなります。
「ドラえもん」ではジャイアンに該当します。
3.アサーティブ(A)
自他尊重のコミュニケーション。
「私はOK、あなたもOK」というお互いにWIN-WINの関係を築くタイプ。
- 自己主張を適切にしながら、相手の言い分や感情にも配慮する
- 自分の意見や気持ちを、その場にふさわしい方法で表現する
- 相手にも主張する権利があることを理解している
お互いの深い理解に基づく人間関係が生まれるため、自身のストレス軽減に期待できるでしょう。
また、意見が異なっても双方が納得できる結論が見つかるため、コミュニケーション後にさわやかな気持ちが残ります。
「ドラえもん」ではしずかちゃんに該当します。
コミュニケーションを行う上ではこのアサーティブを目指してください。
自分も相手も尊重するアサーティブを意識することで、コミュニケーションが円滑になり、人間関係も良好になっていきます。
続いてアサーションスキルについて解説していきます。
アサーションスキルを身に付ける方法

コミュニケーションではアサーティブになることが重要だと理解できたでしょうか。
しかし、そうはいってもアサーティブになれない方が多いのが現実です。
実はアサーティブになれない理由の一つとして、
「自分の本当の気持ちや望みを把握できていない」
ということが考えられます。
お伝えした通り、アサーションは自分の気持ちを適切に伝えることなので、自分の気持ちや望みを把握しておかないと伝えるべきことも伝えられなくなってしまいます。
アサーションの第一歩は、自分の本当の気持ちや望みを把握することがスタートだと覚えておきましょう。
それでは具体的な方法を3つ紹介していきます。
➀ アサーティブな表現を心がける
最初はアサーティブな表現を心がけましょう。
意外と自分の言いたいことだけを伝えている人は多いものです。
言いたいことを上手に伝えるためには以下のことを意識してみてください。
- 言うべきことの的をしぼる
- 具体的に言う
- 気持ちを言葉に乗せる
- I(アイ)メッセージを伝える
例えば、以下の状況を想像してみてください。
あなたはタバコの煙が苦手な人です。
しかし、喫煙可能な喫茶店に一緒に入った友人はタバコに火をつけようとしています。
こんな状況のとき、上記の4点を意識して伝えると、こんな感じになります。
- 友人がタバコを吸おうとしているので、実は煙が苦手であると伝えようと思う(言うべき的をしぼる)
- 「僕は煙が苦手です。だからタバコをやめてほしい。」と何をどうしてほしいのかを伝える(具体的に伝える)
- ただ言うだけでなく、相手が気分を害さない程度に嫌な感じを出す(気持ちを言葉に乗せる)
- 相手にいきなり「(あなたが)タバコをやめてくれないか?」と言うのではなく、「(僕は)タバコの煙が苦手なんだ」ということを伝える(Iメッセージを伝える)
ポイントは一番最後のIメッセージの部分です。
Iメッセージは相手の行動を指摘するのではなく、あくまで「自分が苦手」というように伝えます。
相手を否定するのではなく、自分(I)がこうしたいと伝えることで、やわらかい表現で伝えることができ、人間関係も良好にできます。
②言葉以外の非言語表現もはっきりとする
印象の8割は視覚的なところから伝わります。
つまり言語からは2割しか伝わらないんですね。
なので、どれだけアサーティブな言葉で伝えようとしても、冷たい態度だったり、怒っていたりするとそれはアサーティブではなくなります。
非言語としては以下のところに問題がないか注意しましょう。
- 視線(アイコンタクト)
- 表情
- 姿勢
- 身振り、手振り
- 服装
- 声(大きさ、調子、話す速度、余分な音の有無)
「コミュニケーションは言葉だけではない」ことを忘れないようにしてください。
③相手を理解することに徹する
そして最後にコミュニケーションをする際は、相手を理解しようとしてください。
相手を理解しようと思うとこちらの反応が変わります。
具体的には以下の6つを意識してみてください。
- 相手の考え・背景に関心を持つ
- 積極的に「聴く」
- 相手の発言や気持ちを受け入れる
- 相手を認める言葉かけをする
- 質問を使い分ける
- 共通のゴール(目標)を考える
2つ目の「聴く」ですが、「聞く」とは違います。
「聞く」は耳に自然と音が入ってくるイメージ。
「聴く」は理解しようと進んで耳を傾けるイメージ。
相手のことを理解しようとすると「聴く」方が良いですよね。
そして相手のことをよく聴くためには、5つ目の質問の仕方を工夫します。
具体的にはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分けることで、コミュニケーションの幅を広げられます。
「はい」「いいえ」で答えられない質問をオープンクエスチョン、答えられる質問をクローズドクエスチョンといいます。
例:
「今日は晴れですか?」という問いには、
「はい」もしくは「いいえ」でしか答えられないですよね。
この質問を、「今日の天気はどんな感じですか?」
と質問することで、「はい」「いいえ」で答えられず、コミュニケーションを取ることができます。
オープンクエスチョンで質問することで、相手に対して「聴く」ことができ、積極性や関心を持っている姿勢を伝えることができます。
アサーションの方法について:まとめ

アサーションについて解説してきました。
コミュニケーションを行うためには、最低限の情報伝達だけではなく、自己表現も含めて行っていきましょう。
そのためには3つの表現のタイプを把握し、アサーティブの状態にするのが理想的です。
- ノンアサーティブ
- アグレッシブ
- アサーティブ
まず、自分が何を望んで、何を伝えたいかを具体的に把握することが第一歩。
そして、言語、非言語、相手の理解がアサーションには必要だということを踏まえて、スキルを高めていきましょう。
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